2025年版のJava最新バージョン情報を網羅的に解説。最新LTS版Java 21と次期LTS版Java 25、フィーチャーリリース版Java 24の新機能、LTS版と通常版の違い、バージョン確認方法(Windows/Mac対応)、OpenJDKのダウンロード手順、インストールと環境変数設定、Java 8の無償利用方法まで、初心者から実務者まで必要な情報が得られます。
目次
Javaの最新バージョンとは【2025年版】

Javaは定期的なバージョンアップが行われており、2025年時点でも新しいバージョンが継続的にリリースされています。Java開発者やシステム管理者にとって、最新バージョンの情報を正確に把握することは非常に重要です。現在のJavaには「LTS版」と「フィーチャーリリース版」という2つの異なるリリース形態があり、それぞれ用途や特性が異なります。この章では、2025年におけるJavaの最新バージョンの全体像と、どのバージョンを選択すべきかの判断材料について解説していきます。
最新LTS版と最新フィーチャーリリース版の違い
Javaのバージョン管理を理解する上で、まず押さえておくべきなのがLTS版(Long Term Support版)とフィーチャーリリース版の違いです。これらは目的とサポート期間が大きく異なるため、用途に応じて適切に選択する必要があります。
LTS版は、その名の通り長期サポートが提供されるバージョンで、通常8年以上のサポート期間が設定されています。企業の本番環境や長期運用が求められるシステムでは、このLTS版を採用することが一般的です。2025年時点では、Java 21が最新のLTS版として位置づけられており、多くの企業で採用が進んでいます。LTS版は安定性と長期的な保守性を重視しており、セキュリティアップデートやバグフィックスが長期間にわたって提供される点が最大の特徴です。
一方、フィーチャーリリース版は6か月ごとに定期的にリリースされる新機能を含んだバージョンです。2025年時点では、Java 24が最新のフィーチャーリリース版となっています。これらのバージョンは最新の言語機能やAPIを試すことができる反面、サポート期間は次のバージョンがリリースされるまでの約6か月間に限定されます。そのため、本番環境での利用よりも、新機能の検証や実験的なプロジェクトでの利用に適しています。
両者の主な違いを以下の表にまとめます。
| 項目 | LTS版 | フィーチャーリリース版 |
|---|---|---|
| リリース頻度 | 2〜3年ごと | 6か月ごと |
| サポート期間 | 8年以上(Extended含む) | 約6か月(次バージョンまで) |
| 安定性 | 高い | 最新機能優先 |
| 推奨用途 | 本番環境・企業システム | 開発環境・検証 |
| 最新版(2025年) | Java 21 | Java 24 |
このように、LTS版とフィーチャーリリース版では目的が明確に異なります。本番環境では必ずLTS版を選択することが推奨され、最新機能を試したい場合にのみフィーチャーリリース版を検討するという使い分けが重要です。
現在の主流バージョンと推奨環境
2025年時点で実際に広く利用されているJavaのバージョンは複数存在し、それぞれの環境や用途によって主流となるバージョンが異なります。現場で最もよく使われているバージョンと、その推奨環境について詳しく見ていきましょう。
Java 21(LTS)は、2023年9月にリリースされた最新のLTS版として、現在最も推奨されるバージョンです。新規プロジェクトを開始する場合や、既存システムのバージョンアップを検討している場合には、このJava 21を第一候補として検討することが推奨されます。Virtual Threads(仮想スレッド)やPattern Matchingの拡張など、モダンなJava開発に必要な機能が充実しており、パフォーマンスと生産性の両面で優れています。
Java 17(LTS)は、2021年9月にリリースされたLTS版で、2025年時点でも非常に多くの企業システムで稼働しています。Java 21へのマイグレーションを検討している企業も多い一方で、安定性が実証されているJava 17を継続利用するケースも少なくありません。特に大規模なエンタープライズシステムでは、Java 17からJava 21への移行を段階的に進めている状況です。
Java 11(LTS)は、2018年9月にリリースされた古いLTS版ですが、2025年現在でも一定の利用率を維持しています。ただし、新機能の追加はなく、セキュリティサポートの終了時期も視野に入ってきているため、新規採用は推奨されません。既存システムで稼働している場合は、Java 17またはJava 21への移行を計画的に進めることが望ましいです。
環境別の推奨バージョンは以下の通りです。
- 新規開発プロジェクト:Java 21(LTS)を強く推奨。最新の言語機能とパフォーマンス向上が期待できます。
- 企業の本番環境:Java 21またはJava 17(LTS)。組織のマイグレーション方針に応じて選択します。
- 既存システムの保守:現在稼働中のバージョンを維持しつつ、LTS版へのアップグレード計画を立案します。
- 学習・研究目的:Java 21(LTS)または最新のフィーチャーリリース版(Java 24)。最新機能を学ぶことができます。
- レガシーシステム:Java 8や11で稼働中の場合、セキュリティリスクを考慮してJava 17以降への移行を検討すべきです。
また、使用するフレームワークやライブラリの対応状況も考慮する必要があります。Spring BootやApache Tomcatなどの主要フレームワークは、すでにJava 21に対応していますが、社内独自のライブラリや古いサードパーティ製品を使用している場合は、互換性の事前確認が欠かせません。
総じて、2025年における最も推奨されるバージョンはJava 21(LTS)であり、特別な理由がない限りこのバージョンを選択することで、最新の機能と長期的なサポートの両方を享受できます。ただし、既存システムとの兼ね合いやチームの技術習熟度、ライブラリの対応状況などを総合的に判断し、適切なバージョンを選定することが重要です。
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2025年時点でのJavaバージョン一覧と特徴

Javaは半年ごとにフィーチャーリリース版がリリースされ、2年ごとにLTS(Long Term Support)版が提供される開発サイクルを採用しています。2025年時点では、Java 8から最新のJava 25まで、複数のバージョンが存在しており、それぞれに特徴的な機能が実装されています。本章では、現在利用可能な主要なJavaバージョンの特徴と、それぞれの位置づけについて詳しく解説します。
次期LTS版:Java 25の概要と注目機能
Java 25は、2025年9月にリリースが予定されている次期LTS版として大きな注目を集めています。3年ぶりのLTSバージョンとなり、Java 21以降に実装された機能が安定版として提供されることになります。
Java 25の最大の特徴は、Project Amberによる言語仕様の改善とProject Valhalla由来の性能向上機能が統合される点です。これにより、コードの簡潔性とパフォーマンスの両面で大きな進化が期待されています。
主な注目機能としては、以下の項目が挙げられます:
- プリミティブ型のValue Class:メモリ効率とパフォーマンスを大幅に向上させる新しいクラス設計機能
- パターンマッチングの完全版:より強力で柔軟な型チェックと分岐処理が可能に
- Structured Concurrency:マルチスレッドプログラミングをより安全で理解しやすくする仕組み
- Scoped Values:スレッド間でのデータ共有を効率的に行う新しいAPI
- Foreign Function & Memory API:ネイティブコードとの連携がより安全かつ効率的に
LTS版として長期サポートが提供されるため、新規プロジェクトではJava 25のリリース後に採用を検討する価値が高いバージョンとなります。
最新フィーチャーリリース:Java 24の新機能
Java 24は2025年3月にリリースされた最新のフィーチャーリリース版です。LTS版ではないため、サポート期間は次のバージョンがリリースされるまでの6ヶ月間となりますが、最新の機能を試すことができる重要なバージョンです。
Java 24では、以下のような機能が実装されています:
- Stream Gatherers(Preview):Stream APIに新しい中間操作を追加し、より複雑なデータ処理を簡潔に記述可能に
- Module Import Declarations(Preview):モジュール内のすべてのパッケージを一括でインポートできる構文の追加
- Markdown Documentation Comments(Preview):JavadocでMarkdown記法が利用可能に
- Flexible Constructor Bodies(Second Preview):コンストラクタの記述方法がより柔軟に
- GC改善:G1、ZGC、Shenandoahなど各種ガベージコレクタの性能向上
フィーチャーリリース版であるJava 24は、本番環境での利用には慎重な検討が必要です。ただし、開発者が最新のJava技術動向を把握し、次期LTS版の機能を事前に体験するには最適なバージョンと言えます。
現行主流LTS:Java 21の主要機能
2023年9月にリリースされたJava 21は、現在最も推奨される主流のLTS版です。Java 17以降に実装された多くのPreview機能が正式版として組み込まれており、2025年時点で新規開発を開始する場合の第一選択肢となっています。
Java 21の主要機能には、以下のような革新的な要素が含まれています:
- Virtual Threads(正式版):軽量スレッドにより、数百万のスレッドを効率的に扱えるようになり、並行処理のパラダイムが変化
- Pattern Matching for switch(正式版):switch文でのパターンマッチングが正式機能として利用可能
- Record Patterns(正式版):レコード型のデータを分解して処理する構文が標準化
- Sequenced Collections:順序付きコレクションの操作を統一的に扱う新しいインターフェース
- String Templates(Preview):文字列の埋め込み表現がより安全で読みやすく
- Unnamed Patterns and Variables:未使用の変数を明示的に示すための構文
Java 21は、従来のJavaコードとの互換性を保ちつつ、モダンなプログラミングスタイルをサポートする優れたバランスを実現しています。2031年9月までのサポートが保証されているため、長期運用が前提の企業システムでも安心して採用できます。
Java 17とJava 11の位置づけ
Java 17とJava 11は、どちらも現在も広く利用されている重要なLTS版です。それぞれの特徴と現在の位置づけを理解することで、バージョン選定の判断材料となります。
Java 17の特徴と位置づけ
2021年9月にリリースされたJava 17は、Java 11以来3年ぶりのLTS版として多くの改善が盛り込まれました。主な特徴として以下が挙げられます:
- Sealed Classes:継承可能なクラスを制限し、より安全な設計が可能に
- Pattern Matching for instanceof:型チェックとキャストを一度に行える簡潔な構文
- Records:不変データクラスを簡潔に定義できる機能
- Text Blocks:複数行の文字列を読みやすく記述可能
- 新しいmacOS向けレンダリングパイプライン:Apple Siliconへの対応強化
Java 17は2029年9月までサポートされる予定で、Java 21への移行準備を進めつつ、安定した環境を維持したいプロジェクトにとって現実的な選択肢です。
Java 11の特徴と位置づけ
2018年9月にリリースされたJava 11は、Java 8以来の主要なLTS版として広く普及しました。特徴的な機能は以下の通りです:
- HTTP Client API:モダンなHTTP通信を標準APIで実現
- Local-Variable Syntax for Lambda Parameters:ラムダ式での型推論が強化
- String API拡張:isBlank()、lines()など便利なメソッドが追加
- Files API拡張:ファイル読み書きがより簡潔に
- Flight Recorder:本番環境でのプロファイリング機能が標準搭載
Java 11は2026年9月にサポート終了が予定されているため、現在Java 11を使用している場合は、Java 17またはJava 21への移行計画を立てることが推奨されます。ただし、多くの既存システムで稼働している実績のある安定版であり、移行までの期間は信頼性の高いプラットフォームとして機能します。
Java 8の取り扱いと無償利用時の注意点
2014年3月にリリースされたJava 8は、ラムダ式やStream APIといった革新的な機能を導入し、Javaのプログラミングスタイルに大きな変革をもたらしたバージョンです。しかし、2025年時点では既にリリースから10年以上が経過しており、利用には慎重な検討が必要です。
Java 8の主要機能
- Lambda式:関数型プログラミングスタイルを実現
- Stream API:コレクション処理を宣言的に記述
- Optional:null安全性を向上させるコンテナクラス
- 新しいDate and Time API:日付時刻処理が大幅に改善
- Default Methods:インターフェースにデフォルト実装を追加可能に
無償利用時の注意点
Java 8を無償で利用する場合、以下の重要なポイントに注意が必要です:
Oracle JDK 8の無償サポートは2019年1月に終了しており、商用利用を継続する場合は有償のOracle Java SE Subscriptionへの加入が必要となります。ただし、代替手段として以下の選択肢があります:
- OpenJDK 8:コミュニティ版のOpenJDKは無償で利用可能ですが、定期的なセキュリティアップデートの提供期間が限定的
- AdoptiumのEclipse Temurin:無償でセキュリティパッチが提供されるディストリビューション
- Amazon Corretto:Amazonが提供する長期サポート付きの無償ディストリビューション
- Azul Zulu:Azul Systemsが提供する商用サポート付き(無償版も提供)のディストリビューション
セキュリティリスクの観点から、新規開発でJava 8を選択することは推奨されません。既存システムでJava 8を使用している場合も、計画的に新しいLTS版への移行を検討すべきです。特に、公開されたシステムや機密情報を扱うシステムでは、定期的なセキュリティアップデートが提供される環境への移行が急務となります。
一方で、レガシーシステムの保守や特定のフレームワーク・ライブラリとの互換性維持が必要な場合など、やむを得ずJava 8を使用し続けるケースも存在します。その場合は、適切なディストリビューションの選択と、セキュリティパッチの適用体制を整えることが不可欠です。
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インストール済みJavaバージョンの確認方法

Javaの開発や実行環境を適切に管理するためには、現在インストールされているJavaのバージョンを正確に把握することが重要です。バージョンによって利用可能な機能や対応する開発ツールが異なるため、定期的な確認が推奨されます。ここでは、主要なOSごとに具体的な確認手順を詳しく解説します。
Windowsでの確認手順
Windows環境では、コマンドラインツールを使った方法とGUIを使った方法の2種類が利用できます。それぞれの方法にメリットがあるため、状況に応じて使い分けることができます。
コマンドプロンプトを使用した確認方法
最も迅速かつ正確にJavaバージョンを確認できる方法がコマンドプロンプトの利用です。この方法では、実際に動作するJavaのバージョン情報を直接取得できます。
確認手順は以下の通りです:
- スタートメニューから「cmd」と検索してコマンドプロンプトを起動します
- コマンドプロンプトに以下のコマンドを入力してEnterキーを押します
java -version正常にJavaがインストールされている場合、以下のような出力が表示されます:
java version "21.0.1" 2023-10-17 LTS
Java(TM) SE Runtime Environment (build 21.0.1+12-LTS-29)
Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 21.0.1+12-LTS-29, mixed mode, sharing)1行目に表示されるバージョン番号が、現在システムで動作しているJavaのバージョンです。LTSの表記がある場合は、長期サポート版であることを示しています。
また、JDK(開発キット)がインストールされているかを確認する場合は、以下のコマンドも有効です:
javac -versionこのコマンドでJavaコンパイラのバージョンが表示されれば、開発環境が整っていることが確認できます。「’javac’ は、内部コマンドまたは外部コマンド…」というエラーが表示された場合は、JDKがインストールされていないか、環境変数の設定が不適切です。
コントロールパネルからの確認方法
GUIを使った視覚的な確認方法として、WindowsのコントロールパネルからもJavaのバージョン情報を確認できます。この方法は、インストールされている全てのJavaバージョンを一覧表示できる点が特徴です。
確認手順:
- スタートメニューから「コントロールパネル」を開きます
- 「プログラム」または「プログラムと機能」をクリックします
- インストールされているプログラム一覧から「Java」と名前に含まれる項目を探します
- 表示名にバージョン番号(例:Java 8 Update 381、Java(TM) SE Development Kit 21.0.1)が記載されています
または、Javaコントロールパネルからも確認できます:
- コントロールパネルで「Java」アイコンを探してダブルクリックします
- 「一般」タブ内の「バージョン情報」ボタンをクリックします
- ポップアップウィンドウに詳細なバージョン情報が表示されます
この方法では、複数のJavaバージョンが同時にインストールされている場合でも、それぞれを識別できます。ただし、コマンドラインで実際に使用されるバージョンとは異なる場合があるため、両方の方法で確認することが推奨されます。
Macでの確認手順
Mac環境では、ターミナルアプリケーションを使用してJavaバージョンを確認します。macOSには標準でJavaがプリインストールされていない場合が多いため、開発に必要な場合は別途インストールが必要です。
確認手順:
- 「アプリケーション」→「ユーティリティ」から「ターミナル」を起動します(またはSpotlight検索で「ターミナル」と入力)
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押します
java -versionJavaがインストールされている場合、バージョン情報が表示されます:
openjdk version "21.0.1" 2023-10-17 LTS
OpenJDK Runtime Environment Temurin-21.0.1+12 (build 21.0.1+12-LTS)
OpenJDK 64-Bit Server VM Temurin-21.0.1+12 (build 21.0.1+12-LTS, mixed mode)Macで複数のJavaバージョンがインストールされている場合、現在のデフォルトバージョンを確認するには:
/usr/libexec/java_home -Vこのコマンドを実行すると、システムにインストールされている全てのJavaバージョンとそのインストールパスが一覧表示されます:
Matching Java Virtual Machines (2):
21.0.1 (x86_64) "Eclipse Adoptium" - "OpenJDK 21.0.1" /Library/Java/JavaVirtualMachines/temurin-21.jdk/Contents/Home
17.0.9 (x86_64) "Eclipse Adoptium" - "OpenJDK 17.0.9" /Library/Java/JavaVirtualMachines/temurin-17.jdk/Contents/HomemacOSでは、JAVA_HOMEやPATH環境変数の設定により、使用するJavaバージョンを柔軟に切り替えることができます。現在設定されているJAVA_HOMEを確認するには、以下のコマンドを使用します:
echo $JAVA_HOMEJavaがインストールされていない場合、「No Java runtime present, requesting install」というメッセージが表示され、インストールを促されます。この場合は、Oracle公式サイトやOpenJDKディストリビューションからJavaをインストールする必要があります。
公式サイトでの最新情報の確認方法
ローカル環境のバージョン確認だけでなく、最新のJavaバージョンがリリースされているかを公式サイトで定期的に確認することも重要です。セキュリティアップデートや新機能の追加情報を把握することで、適切なバージョン管理が可能になります。
Oracle公式サイトでの確認
Oracle JDKの最新バージョン情報は、Oracleの公式Webサイトで確認できます。Oracle JDKは商用サポートが提供されるため、企業での利用を検討している場合は特に重要な情報源となります。
確認手順:
- Oracleの公式Javaダウンロードページにアクセスします
- トップページに最新のJava SEバージョンが表示されます
- 「Java SE Downloads」セクションで、最新のLTS版とフィーチャーリリース版の両方を確認できます
- 各バージョンの詳細情報やリリース日も併せて表示されています
Oracle公式サイトでは、現在サポートされている全てのJavaバージョンのダウンロードリンクとリリース情報が整理されています。LTS(長期サポート)版には明確に「LTS」の表記があり、企業での採用を検討する際の判断材料になります。
また、Oracle Technology Networkのブログやニュースセクションでは、新バージョンのリリースアナウンスやセキュリティアップデート情報も公開されています。これらの情報をチェックすることで、計画的なバージョンアップデートが可能になります。
OpenJDK公式サイトでの確認
オープンソース版のJavaであるOpenJDKの最新情報は、OpenJDKプロジェクトの公式サイトで確認できます。OpenJDKは無償で利用できるため、多くの開発者や組織に採用されています。
確認可能な主要サイト:
- jdk.java.net:OpenJDKの公式ビルドが提供されるサイトで、最新のフィーチャーリリースとLTS版の早期アクセスビルドが入手できます
- Adoptium(旧AdoptOpenJDK):Eclipse Foundationが運営するディストリビューションで、品質保証されたバイナリが提供されています
- Amazon Corretto:Amazonが提供するOpenJDKディストリビューションで、長期サポートとパフォーマンス最適化が特徴です
- Azul Zulu:Azul Systemsが提供するディストリビューションで、幅広いプラットフォームに対応しています
これらのサイトでは、それぞれ最新のバージョン番号とダウンロードリンクが明確に表示されています。OpenJDKディストリビューションは、それぞれ異なるサポートポリシーや特徴を持っているため、プロジェクトの要件に応じて選択できます。
OpenJDK公式のGitHubリポジトリでは、開発中の最新コードやIssue、Pull Requestも確認でき、今後の機能追加やバグ修正の動向を把握できます。
リリースノートと公式ドキュメントの見方
各Javaバージョンには詳細なリリースノートと公式ドキュメントが提供されており、これらを読み解くことで、バージョン間の違いや新機能、非推奨機能、セキュリティ修正内容を正確に理解できます。
リリースノートの主要セクション:
- What’s New:新機能や機能強化の一覧が記載されています。新しいAPIや言語機能、パフォーマンス改善などが詳しく説明されています
- Removed Features and Options:削除された機能やオプションが明記されており、移行時の影響を評価する上で重要です
- Deprecated Features and APIs:非推奨とされた機能やAPIのリストで、将来のバージョンで削除される可能性があります
- Security Enhancements:セキュリティ関連の強化や脆弱性修正が記載されています
- Known Issues:既知の問題や制限事項が文書化されており、トラブルシューティングの参考になります
公式ドキュメントの活用方法:
- Oracle公式サイトまたはOpenJDKサイトで該当バージョンの「Release Notes」ページにアクセスします
- 目次から関心のあるセクション(新機能、削除機能、セキュリティなど)を選択します
- JEP(Java Enhancement Proposal)番号が記載されている場合、その番号で詳細な技術仕様を検索できます
- APIドキュメント(JavaDoc)では、新しいクラスやメソッド、変更されたAPIの詳細を確認できます
リリースノートには、バージョンアップ時の互換性情報も記載されているため、既存システムへの影響を事前に評価できます。特に、マイナーバージョンやパッチバージョンのリリースノートには、重要なセキュリティ修正が含まれていることが多いため、定期的な確認が推奨されます。
JEP(Java Enhancement Proposal)は、Javaの新機能や変更提案の詳細仕様書で、openjdk.orgのJEPページで閲覧できます。技術的に重要な変更を理解するには、該当するJEPを読むことが最も正確な方法です。各リリースノートには、そのバージョンで実装されたJEPの一覧が記載されているため、詳細な技術情報が必要な場合に活用できます。
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Java最新バージョンのダウンロードとインストール手順

Java最新バージョンを導入する際には、適切なディストリビューションを選択し、環境に応じた正しい手順でインストールを行うことが重要です。このセクションでは、JDKの入手からインストール、環境設定までの具体的な手順を詳しく解説します。初めてJavaを導入する方も、最新バージョンへの移行を検討している方も、この手順に沿って進めることで確実にセットアップを完了できます。
JDKとJREの違いと選び方
Javaのダウンロードを始める前に、JDK(Java Development Kit)とJRE(Java Runtime Environment)の違いを理解することが必要です。これらは用途によって選択すべきものが異なります。
JREは、Javaアプリケーションを実行するための環境のみを提供するパッケージです。既に開発されたJavaプログラムを動かすだけであれば、JREで十分です。一方、JDKはJREの機能に加えて、Javaプログラムの開発に必要なコンパイラ(javac)やデバッガ、各種開発ツールが含まれた開発者向けのパッケージです。
選び方の基準は以下の通りです:
- プログラム開発を行う場合は必ずJDKを選択してください
- 既存のJavaアプリケーションを実行するだけの場合はJREで問題ありません
- 学習目的でJavaを始める場合は、将来的な拡張性を考慮してJDKを推奨します
- 企業の開発環境では基本的にJDKが標準となります
なお、Java 11以降はOracle JDKのJREが単独で提供されなくなったため、実質的にJDKをダウンロードすることが一般的になっています。JDKに含まれるJREの機能を利用する形となります。
Oracle公式サイトからのダウンロード方法
Oracle公式サイトからJavaの最新バージョンをダウンロードする手順を説明します。Oracleが提供するJDKは、商用サポートや長期的な安定性を求める場合に適した選択肢です。
まず、Oracleの公式Javaダウンロードページにアクセスします。「Java Downloads」または「Oracle JDK」のページを開くと、最新バージョンのダウンロードリンクが表示されます。
- Oracle公式サイト(oracle.com)にアクセスし、「Downloads」→「Java」のセクションに進みます
- 最新のJavaバージョン(LTS版またはフィーチャーリリース版)を確認します
- 使用するOS(Windows、macOS、Linux)に対応したインストーラを選択します
- ライセンス契約に同意する必要がある場合は、内容を確認してチェックボックスにチェックを入れます
- ダウンロードボタンをクリックしてインストーラをダウンロードします
Oracle JDKをダウンロードする際は、商用利用の場合にライセンス条件を確認する必要があります。個人の学習用途や開発用途であれば無償で利用できますが、本番環境での商用利用には有償サポート契約が必要になる場合があります。
Windowsの場合は「.exe」形式、macOSの場合は「.dmg」形式のインストーラがダウンロードされます。ファイルサイズは通常100MB~200MB程度です。
OpenJDKディストリビューションの入手方法
OpenJDKは、Javaのオープンソース実装であり、無償で商用利用が可能です。複数のベンダーから様々なディストリビューションが提供されており、ニーズに応じて選択できます。
主要なOpenJDKディストリビューションには以下があります:
- Oracle OpenJDK:Oracleが提供する公式OpenJDKビルド
- AdoptiumのEclipse Temurin:Eclipse Foundationが提供する高品質なOpenJDKビルド
- Amazon Corretto:Amazonが提供し、長期サポートを備えたディストリビューション
- Microsoft Build of OpenJDK:Microsoftが提供するOpenJDKビルド
- Azul Zulu:Azul Systemsが提供する商用サポート付きディストリビューション
OpenJDKディストリビューションのダウンロード手順は以下の通りです:
- 選択したディストリビューションの公式サイトにアクセスします
- ダウンロードページで目的のJavaバージョン(例:Java 21、Java 17)を選択します
- OSとアーキテクチャ(x64、ARM64など)を選択します
- パッケージ形式(インストーラ形式またはアーカイブ形式)を選択します
- ダウンロードボタンをクリックしてファイルを取得します
初めてOpenJDKを利用する場合は、Eclipse Temurinが広く使われており、インストールも簡単なため推奨されます。企業環境でAWSを利用している場合はAmazon Correttoを、Azureを利用している場合はMicrosoft Build of OpenJDKを選択すると、プラットフォームとの親和性が高くなります。
Windows環境へのインストール手順
Windows環境にJava最新バージョンをインストールする手順を、初心者の方でも理解できるよう詳しく説明します。
インストーラを使用する方法が最も一般的で簡単です。以下の手順で進めてください:
- ダウンロードしたインストーラファイル(.exe形式)をダブルクリックして実行します
- ユーザーアカウント制御のダイアログが表示された場合は「はい」をクリックします
- インストールウィザードが起動したら、「次へ」ボタンをクリックします
- インストール先のディレクトリを確認します(通常は「C:\Program Files\Java\jdk-XX」)
- 必要に応じてインストール先を変更し、「次へ」をクリックします
- インストールが開始され、進行状況バーが表示されます
- インストール完了画面が表示されたら「完了」ボタンをクリックします
インストーラを使用すると、基本的な環境設定が自動的に行われる場合がありますが、完全ではないため、後述の環境変数設定が必要になることがあります。
アーカイブファイル(.zip形式)を使用する方法もあります:
- ダウンロードしたZIPファイルを任意の場所に解凍します(例:C:\Java\jdk-21)
- 解凍先のフォルダに「bin」「lib」などのフォルダが含まれていることを確認します
- この方法では環境変数の手動設定が必須となります
インストール完了後は、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドで動作確認を行います:
java -version正しくインストールされていれば、Javaのバージョン情報が表示されます。「’java’は、内部コマンドまたは外部コマンド…」というエラーが表示される場合は、環境変数の設定が必要です。
Mac環境へのインストール手順
Mac環境へのJavaインストールは、dmg形式のインストーラまたはHomebrewを使用する方法があります。それぞれの手順を説明します。
dmgインストーラを使用する方法:
- ダウンロードした.dmgファイルをダブルクリックして開きます
- マウントされたディスクイメージ内のパッケージアイコン(.pkgファイル)をダブルクリックします
- インストーラが起動したら「続ける」をクリックします
- ソフトウェア使用許諾契約を確認し、「同意する」をクリックします
- インストール先を選択(通常は標準インストールで問題ありません)し、「インストール」をクリックします
- 管理者パスワードの入力を求められたら入力します
- インストールが完了したら「閉じる」をクリックします
Macの場合、Javaは通常「/Library/Java/JavaVirtualMachines/」ディレクトリ内にインストールされます。
Homebrewを使用する方法は、より技術的ですが管理が容易です:
# Eclipse Temurinをインストールする場合
brew install --cask temurin
# 特定のバージョンをインストールする場合
brew tap homebrew/cask-versions
brew install --cask temurin21Homebrewを使用すると、バージョン管理やアップデートが簡単に行えるため、開発者には特に推奨される方法です。
インストール完了後、ターミナルを開いて動作確認を行います:
java -version
javac -version両方のコマンドでバージョン情報が正しく表示されれば、インストールは成功です。
環境変数とPathの設定方法
Javaを正しく動作させるためには、環境変数の設定が不可欠です。JAVA_HOMEとPATHの2つの環境変数を適切に設定することで、コマンドラインからJavaコマンドを実行できるようになります。
Windows環境での環境変数設定手順:
- 「Windowsキー」を押して「環境変数」と入力し、「システム環境変数の編集」を選択します
- 「システムのプロパティ」ウィンドウが開いたら、「環境変数」ボタンをクリックします
- 「システム環境変数」セクションで「新規」ボタンをクリックします
- 変数名に「JAVA_HOME」と入力します
- 変数値にJDKのインストールパス(例:C:\Program Files\Java\jdk-21)を入力します
- 「OK」をクリックして保存します
- 次に「Path」変数を探して選択し、「編集」ボタンをクリックします
- 「新規」をクリックし、「%JAVA_HOME%\bin」を追加します
- すべてのダイアログで「OK」をクリックして設定を保存します
設定後は、既に開いているコマンドプロンプトには反映されないため、新しいコマンドプロンプトを開く必要があります。
Mac/Linux環境での環境変数設定手順:
シェル設定ファイルを編集します。使用しているシェルに応じて、以下のいずれかのファイルを編集してください:
- bashの場合:~/.bash_profile または ~/.bashrc
- zshの場合(macOS Catalina以降のデフォルト):~/.zshrc
ターミナルで以下のコマンドを実行してファイルを編集します:
# zshの場合
nano ~/.zshrc
# 以下の行を追加
export JAVA_HOME=/Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk-21.jdk/Contents/Home
export PATH=$JAVA_HOME/bin:$PATHファイルを保存した後、変更を反映させるために以下のコマンドを実行します:
source ~/.zshrc設定が正しく行われたか確認するには、以下のコマンドを実行します:
echo $JAVA_HOME
echo $PATHJAVA_HOMEにJDKのパスが、PATHに$JAVA_HOME/binが含まれていれば設定は成功です。
インストール後のトラブルシューティング
Javaのインストール後に問題が発生することがあります。ここでは、よくある問題とその解決方法を説明します。
「java -versionコマンドが認識されない」問題:
これは最も一般的なトラブルで、環境変数のPathが正しく設定されていないことが原因です。以下を確認してください:
- 環境変数の設定が正しく保存されているか確認します
- Windowsの場合、コマンドプロンプトを再起動してから再度実行します
- Pathに複数のJavaバージョンが登録されている場合、優先順位を確認します
- 絶対パスで実行して動作するか確認します(例:C:\Program Files\Java\jdk-21\bin\java -version)
「javacコマンドが見つからない」問題:
java コマンドは動作するがjavacコマンドが動作しない場合、JREのみがインストールされている、またはJDKがインストールされているがPathが正しく設定されていない可能性があります。
- JDKがインストールされているか確認します(JDKディレクトリ内にbinフォルダとその中にjavac.exeがあるか)
- PathにJREではなくJDKのbinディレクトリが設定されているか確認します
「バージョンが古いバージョンと表示される」問題:
最新バージョンをインストールしたにもかかわらず、古いバージョンが表示される場合は、複数のJavaがインストールされており、Path設定で古いバージョンが優先されています。
- Windowsの場合、Path変数で%JAVA_HOME%\binが他のJavaパスより上位にあるか確認します
- 「where java」(Windows)または「which java」(Mac/Linux)コマンドで実際に実行されているJavaの場所を確認します
- 不要な古いバージョンのパスをPath変数から削除します
「インストーラが起動しない、インストール中にエラーが発生する」問題:
- 管理者権限でインストーラを実行しているか確認します(Windowsの場合、右クリック→「管理者として実行」)
- ウイルス対策ソフトがインストールをブロックしていないか確認します
- ディスク容量が十分にあるか確認します(最低でも500MB以上の空き容量が必要)
- 既存のJavaが部分的に残っている場合は、完全にアンインストールしてから再インストールします
Mac特有の問題:
macOSでは、複数のJavaバージョンを/Library/Java/JavaVirtualMachines/ディレクトリに共存させることができますが、デフォルトバージョンの切り替えで問題が発生することがあります。
# インストールされているすべてのJavaバージョンを確認
/usr/libexec/java_home -V
# 特定のバージョンを使用
export JAVA_HOME=`/usr/libexec/java_home -v 21`トラブルシューティングを行う際は、変更を加えるたびに新しいターミナルやコマンドプロンプトを開いて確認することが重要です。既存のセッションでは環境変数の変更が反映されないためです。
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JavaのLTSとリリースサイクルの理解

Javaは2017年以降、新しいリリースモデルを採用し、6ヶ月ごとに定期的にバージョンアップされる体制になりました。この変更により、Java開発者やシステム管理者は「どのバージョンを選ぶべきか」という判断が重要になっています。特に長期サポート版(LTS)とフィーチャーリリース版の違いを理解することは、Java最新バージョンを適切に活用するための基礎知識となります。
LTS版とフィーチャーリリース版の選択基準
Java最新バージョンを選択する際には、LTS版(Long Term Support)とフィーチャーリリース版の特性を理解することが不可欠です。LTS版は長期的なサポートが提供されるバージョンで、通常3年ごとにリリースされます。一方、フィーチャーリリース版は6ヶ月ごとに登場する最新機能を含むバージョンですが、次のバージョンがリリースされるとサポートが終了します。
企業向けシステムや本番環境では、LTS版の選択が強く推奨されます。LTS版は最低でも3年間のサポート期間が保証されており、セキュリティアップデートやバグフィックスが継続的に提供されます。現在のLTS版には、Java 8、Java 11、Java 17、Java 21があり、次期LTS版となるJava 25は2025年9月にリリース予定です。
フィーチャーリリース版は、次のような場合に適しています。
- 最新機能を即座に試したい開発者や研究者
- 短期間のプロジェクトやプロトタイプ開発
- 次期LTS版への移行を見据えた事前検証
- 個人学習や実験的な開発環境
フィーチャーリリース版を本番環境で使用すると、6ヶ月後には必ずアップグレードが必要になるため、運用コストが増大します。このため、安定性と長期的な保守性を重視する場合は、LTS版を選択することが基本戦略となります。
主要LTSバージョンの比較表
Java最新バージョンを選定するためには、各LTS版の特徴とサポート期限を把握することが重要です。以下の表は、主要なLTSバージョンの比較を示しています。
| バージョン | リリース日 | 主要な新機能 | Oracle JDKの無償サポート期限 | 推奨利用シーン |
|---|---|---|---|---|
| Java 8 | 2014年3月 | ラムダ式、Stream API、Optional | 一般向けは終了済み | レガシーシステムの維持のみ |
| Java 11 | 2018年9月 | HTTPクライアントAPI、var構文拡張 | 2026年9月まで(延長あり) | 既存システムの安定稼働 |
| Java 17 | 2021年9月 | Sealed Classes、パターンマッチング強化 | 2029年9月まで | 現在の新規開発の主流 |
| Java 21 | 2023年9月 | Virtual Threads、Sequenced Collections | 2031年9月まで | 最新技術を活用した新規開発 |
| Java 25(予定) | 2025年9月予定 | 詳細は開発中 | 2033年9月まで(予定) | 次世代システムの基盤 |
2025年時点では、Java 17とJava 21が最も推奨されるLTS版です。Java 17は幅広い企業での採用実績があり、安定性と機能性のバランスが優れています。Java 21はVirtual Threadsなどの革新的な機能を含み、高性能なアプリケーション開発に適しています。
Java 8とJava 11については、既存システムの保守では引き続き利用されていますが、新規開発での採用は避けるべきです。特にJava 8は、セキュリティリスクやモジュール化システムの不在など、現代的な開発要件に対応できない制約があります。
今後のリリーススケジュールと対応方針
Java最新バージョンへの対応を計画的に進めるためには、今後のリリーススケジュールを把握しておくことが重要です。Javaは確立されたリリースサイクルに従って新バージョンが提供されるため、長期的なシステム計画に組み込むことができます。
現在のJavaのリリーススケジュールは以下の通りです。
- フィーチャーリリース:毎年3月と9月に定期リリース
- LTSリリース:3年ごと(9月)にリリース(Java 17が2021年、Java 21が2023年、Java 25が2025年予定)
- アップデート:四半期ごと(1月、4月、7月、10月)にセキュリティパッチとバグ修正
2025年以降の主要なマイルストーンとしては、次のような予定があります。
- 2025年3月:Java 24がリリース(フィーチャーリリース)
- 2025年9月:Java 25がリリース(次期LTS版)
- 2026年以降:6ヶ月ごとにJava 26、27、28とフィーチャーリリースが継続
- 2028年9月:Java 28がLTS版としてリリース予定
企業でのJavaバージョン戦略としては、「2つ前のLTS版まで対応」というポリシーが一般的です。例えば、2025年にJava 25がリリースされた後は、Java 21、Java 17を主要対象とし、Java 11からの移行を計画するという方針です。これにより、最新の機能を活用しつつ、過度な頻度でのアップグレードを避けることができます。
具体的な対応方針としては以下のアプローチが推奨されます。
- 現在Java 8を使用している場合:できるだけ早期にJava 17またはJava 21への移行を計画する
- 現在Java 11を使用している場合:2026年までにJava 17への移行を完了し、その後Java 21への移行を検討する
- 現在Java 17を使用している場合:当面は現状維持し、2026年以降にJava 21またはJava 25への移行を検討する
- 新規プロジェクトの場合:Java 21を第一候補とし、Java 25リリース後は状況に応じて移行を検討する
サポート終了が近いバージョンを使い続けると、セキュリティリスクが高まり、新しいライブラリやフレームワークとの互換性問題が発生します。計画的なバージョンアップは、技術的負債の蓄積を防ぎ、長期的な開発コストを抑制する重要な施策です。
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既存バージョンのアップデート方法

Javaを最新バージョンにアップデートすることは、セキュリティの向上やパフォーマンスの改善に直結します。ただし、既存の環境や実行中のアプリケーションへの影響も考慮する必要があるため、適切な手順を踏んでアップデートを実施することが重要です。ここでは、手動アップデートと自動アップデートの違いから、具体的な注意点、さらに旧バージョンの取り扱いについて詳しく解説します。
手動アップデートと自動アップデートの違い
Javaのアップデート方法には、手動で行う方法と自動で実行される方法の2つがあり、それぞれにメリットとデメリットが存在します。
自動アップデートは、Javaインストール時に設定できる機能で、定期的にOracle公式サイトに接続して新しいバージョンをチェックし、利用可能な場合には自動的にダウンロードとインストールを実行します。個人利用やテスト環境においては、常に最新のセキュリティパッチを適用できるため便利です。特に、セキュリティ脆弱性の修正が含まれるマイナーアップデート(例:Java 21.0.1から21.0.2)では、自動アップデートが有効に機能します。
一方、手動アップデートは、管理者が任意のタイミングで新しいJDKまたはJREをダウンロードしてインストールする方法です。本番環境や業務システムでは、アップデート前に十分な動作確認を行う必要があるため、手動アップデートが推奨されます。
両者の主な違いを以下の表にまとめました。
| 項目 | 自動アップデート | 手動アップデート |
|---|---|---|
| 実行タイミング | 定期的に自動で実行 | 管理者が任意に実行 |
| メリット | 常に最新のセキュリティパッチを適用可能 | 更新前に動作検証が可能 |
| デメリット | 予期しない互換性問題が発生する可能性 | 更新を忘れるリスクがある |
| 推奨環境 | 個人利用、開発環境 | 本番環境、業務システム |
企業環境では、自動アップデートを無効化し、計画的なメンテナンスウィンドウで手動アップデートを実施するのが一般的です。また、開発環境であっても、プロジェクトで使用するJavaバージョンを固定している場合は、自動アップデートによる予期せぬバージョン変更を避けるため、手動管理が適しています。
アップデート時の注意点と手順
Javaをアップデートする際には、いくつかの重要な注意点があります。適切な手順を踏まないと、既存のアプリケーションが動作しなくなったり、環境変数の設定が崩れたりする可能性があります。
最も重要な注意点は、互換性の確認です。特にメジャーバージョンのアップデート(例:Java 11からJava 21へ)では、非推奨APIの削除や仕様変更により、既存のコードが正常に動作しない可能性があります。アップデート前には必ずリリースノートを確認し、破壊的変更(Breaking Changes)がないかをチェックしましょう。
具体的なアップデート手順は以下の通りです。
- 現在のJavaバージョンの確認:コマンドプロンプトまたはターミナルで
java -versionコマンドを実行し、現在のバージョンを記録します。 - リリースノートの確認:Oracle公式サイトまたはOpenJDKのドキュメントで、新バージョンの変更点を確認します。
- バックアップの作成:現在のJavaインストールディレクトリと環境変数設定をバックアップします。
- 新バージョンのダウンロード:公式サイトから適切なインストーラーをダウンロードします。
- インストールの実行:ダウンロードしたインストーラーを実行します。Windowsでは管理者権限が必要です。
- 環境変数の確認と更新:
JAVA_HOMEとPATHが新しいバージョンを参照しているか確認します。 - 動作確認:
java -versionとjavac -versionで新バージョンが正しく認識されているか確認します。 - アプリケーションのテスト:既存のアプリケーションが正常に動作するかテストを実施します。
特に注意すべきは、複数のJavaバージョンが共存している環境です。新しいバージョンをインストールしても、環境変数が古いバージョンを指したままになっていることがあります。この場合、コマンドラインでは古いバージョンが実行されてしまうため、環境変数の確認と更新は必須です。
また、統合開発環境(IDE)を使用している場合は、IDE内のJDK設定も更新する必要があります。IntelliJ IDEAやEclipseなどでは、プロジェクトごとにJDKバージョンを設定できるため、それぞれのプロジェクト設定を確認し、必要に応じて新しいJDKを登録・設定してください。
旧バージョンのアンインストール判断基準
新しいバージョンのJavaをインストールした後、旧バージョンを残すべきか削除すべきか迷うケースは多いでしょう。この判断は、使用環境や目的によって異なります。
旧バージョンを残すべきケースは以下の通りです。
- 複数プロジェクトで異なるバージョンを使用している場合:開発現場では、プロジェクトごとに対応するJavaバージョンが異なることがよくあります。Java 8で動作する既存システムのメンテナンスと、Java 21での新規開発を並行して行う場合などです。
- 特定バージョンに依存するアプリケーションがある場合:一部の商用ソフトウェアやゲームMODなどは、特定のJavaバージョンでのみ動作保証されています。
- 段階的な移行期間中の場合:本番環境への適用前に、開発・テスト環境で新バージョンの検証を行う期間は、旧バージョンも保持しておくべきです。
一方、旧バージョンを削除すべきケースもあります。
- セキュリティリスクを避けたい場合:特にサポート期限が切れた古いバージョン(Java 8の古いビルドなど)は、既知の脆弱性が修正されていない可能性があります。使用していない場合は削除が推奨されます。
- ディスク容量を節約したい場合:JDKは1つのバージョンで数百MBから1GB以上の容量を使用します。不要なバージョンを削除することで、ディスク容量を確保できます。
- 環境をシンプルに保ちたい場合:複数バージョンが存在すると、環境変数の設定ミスやパスの混乱が起こりやすくなります。使用しないバージョンは削除し、環境を整理することが推奨されます。
判断基準をまとめると、現在も使用中のアプリケーションがあるバージョンは残し、完全に使わなくなったバージョンは削除するというのが基本方針です。ただし、削除前には以下の確認を行いましょう。
- システム全体で
java -versionコマンドを実行し、どのバージョンがデフォルトとして認識されているか確認する - レジストリやアプリケーション設定で、削除予定のバージョンへの参照がないか確認する
- 削除後に問題が発生した場合に備えて、再インストール用のインストーラーを保管しておく
Windowsでは「コントロールパネル」→「プログラムのアンインストール」から、Macでは該当するJDKディレクトリを削除することで、旧バージョンをアンインストールできます。ただし、環境変数に削除したバージョンへのパスが残っている場合、アンインストール後にJavaが動作しなくなることがあるため、必ず環境変数の確認と更新を行ってください。
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用途別・環境別のJavaバージョン選定ガイド

Javaのバージョン選定は、開発の目的や環境によって最適な選択肢が大きく異なります。新規開発なのか既存システムの保守なのか、個人学習なのか大規模なエンタープライズシステムなのかによって、考慮すべきポイントは変わってきます。ここでは、具体的な利用シーンごとに推奨されるJavaバージョンの選定基準を詳しく解説します。
新規開発・学習向けの推奨バージョン
これからJavaを学び始める方や、新規プロジェクトを立ち上げる際には、最新のLTS版を選択することを強く推奨します。2025年時点では、Java 21が最も安定した選択肢となります。
新規開発や学習でLTS版を選ぶべき理由は以下の通りです。
- 長期サポートが保証されているため、学習した知識が長く活用できる
- 最新の言語機能やAPI改善が利用でき、モダンなコーディングスタイルが身につく
- 豊富なドキュメントやコミュニティの情報が入手しやすい
- 将来的な保守性や拡張性を考慮した基盤が構築できる
学習目的であれば、Java 21のレコード型、パターンマッチング、仮想スレッドなどの最新機能を積極的に活用することで、現代的なJava開発のスキルを効率的に習得できます。また、最新バージョンでは開発体験が大幅に向上しており、学習の効率も高まります。
ただし、特定の学習教材や書籍に従う場合は、その教材が対象としているバージョンに合わせることも一つの選択肢です。その場合でも、Java 17以降のLTS版を使用することをおすすめします。
既存システムの保守・改修時の選定基準
既存システムを保守・改修する場合、バージョン選定は慎重に行う必要があります。基本的には現在稼働中のシステムと同じバージョンを使用することが原則となりますが、状況に応じて判断が必要です。
既存システムでのバージョン選定における考慮点は以下の通りです。
- 現行システムのJavaバージョンとその保守期限の確認
- 依存ライブラリやフレームワークの互換性調査
- バージョンアップに伴う移行コストと得られる利益の比較
- セキュリティアップデートの提供状況
- 開発チームのスキルセットと学習コスト
Java 8で稼働している既存システムの場合、セキュリティサポートの状況を確認し、可能であればJava 11またはJava 17への移行を検討すべきです。ただし、大規模な改修を伴う場合は、段階的な移行計画を立てることが重要です。
一方、既にJava 11やJava 17で稼働しているシステムであれば、現行バージョンでの保守を継続しつつ、次期大型改修のタイミングで最新LTS版への移行を計画するのが現実的なアプローチとなります。
企業向け大規模システム開発での選び方
エンタープライズ向けの大規模システム開発では、技術的な観点だけでなく、ビジネス要件や組織の方針も考慮した総合的な判断が求められます。企業システムでは安定性とサポート体制が最優先事項となります。
大規模システムでのバージョン選定では、以下の要素を総合的に評価する必要があります。
- システムの予定稼働期間とLTSサポート期間の整合性
- 使用するアプリケーションサーバーやミドルウェアの対応状況
- 商用サポートの必要性とライセンスコスト
- 既存の社内標準や技術スタックとの整合性
- 開発チーム全体のスキルレベルと研修体制
- セキュリティコンプライアンス要件
2025年時点での新規大規模開発では、Java 21を第一候補として検討することが推奨されます。Java 21は成熟したLTS版として、エンタープライズ環境での採用実績も増えており、主要なフレームワークやツールの対応も進んでいます。
ただし、保守的な選択が求められる金融系や基幹系システムでは、実績のあるJava 17を選択するケースも依然として多く見られます。組織のリスク許容度や変更管理プロセスに応じて、適切なバージョンを選定することが重要です。
また、Oracle JDKの商用利用を検討している場合は、ライセンス体系とコストを事前に十分確認し、予算計画に組み込んでおく必要があります。OpenJDKディストリビューションを利用する場合も、サポートベンダーの選定や社内のサポート体制構築を計画的に進めることが求められます。
ゲーム開発やMOD利用時の推奨バージョン
ゲーム開発、特にMinecraftのMOD開発などでJavaを利用する場合は、対象となるゲームやプラットフォームが要求するバージョンに従う必要があります。この分野では、開発者の自由な選択よりも、互換性要件が優先されます。
ゲーム関連でのJava利用における特徴は以下の通りです。
- Minecraft Java Editionなど、特定のゲームが特定のJavaバージョンを要求する
- MOD開発では、MODローダー(Forge、Fabricなど)の対応バージョンに依存する
- ゲームエンジンやライブラリの互換性が重要な判断基準となる
- パフォーマンスチューニングの要件が一般的なアプリケーションと異なる
例えば、Minecraftの最新バージョンをプレイする場合、Java 17以降が推奨されています。MOD開発を行う際は、開発対象のMinecraftバージョンと使用するMODローダーのドキュメントを確認し、指定されたJavaバージョンを使用することが必須となります。
独自のJavaベースゲームを開発する場合は、使用するゲームエンジンやライブラリの要件を満たしつつ、可能であれば最新のLTS版を採用することで、パフォーマンスや開発効率の向上が期待できます。特にJava 21で導入された仮想スレッドは、ゲームのネットワーク処理やAI処理において性能面でのメリットをもたらす可能性があります。
ただし、ゲーム配布を行う場合は、エンドユーザーの環境を考慮し、広く普及しているバージョンを選択するか、適切なランタイムバンドリング戦略を検討する必要があります。
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複数のJavaバージョンを管理する方法

開発現場では、プロジェクトによって異なるJavaバージョンを使い分ける必要があるケースが少なくありません。あるシステムではJava 8を使い、別のプロジェクトでは最新のJava 21を利用するといった状況に対応するため、複数のJavaバージョンを適切に管理する方法を理解しておくことが重要です。
バージョン管理が必要になるケース
複数のJavaバージョンを同時に管理する必要性は、実際の開発現場において頻繁に発生します。まず最も一般的なのが、複数のプロジェクトを並行して担当している場合です。既存システムの保守ではJava 8やJava 11が指定されている一方で、新規開発案件では最新のLTS版であるJava 21を採用するといった状況では、環境を切り替えながら作業する必要があります。
次に、レガシーシステムのメンテナンスと並行して新技術の検証を行う場合も該当します。本番環境で稼働中のシステムは古いバージョンで動作している一方、技術検証や次期システムの開発では最新バージョンを試したいというニーズがあります。また、特定のフレームワークやライブラリが要求するJavaバージョンが異なる場合も、バージョン管理が必須となります。
さらに、学習目的でも複数バージョンの管理が役立ちます。新しいバージョンの機能を学びながら、既存のチュートリアルやサンプルコードが古いバージョンを前提としている場合、両方の環境を用意しておくことで効率的な学習が可能になります。
複数バージョンの共存方法
複数のJavaバージョンを1台のマシンに共存させる方法は、基本的にはそれぞれ異なるディレクトリにインストールし、必要に応じて使用するバージョンを切り替える仕組みです。
最も基本的な方法は、環境変数JAVA_HOMEとPATHを手動で切り替えるアプローチです。WindowsとMacの両方で利用できるこの方法では、各Javaバージョンを異なるフォルダにインストールし、環境変数の設定を変更することでバージョンを切り替えます。
Windows環境での具体的な手順としては、まず各バージョンを以下のような形で別々のディレクトリにインストールします。
- C:\Program Files\Java\jdk-21
- C:\Program Files\Java\jdk-17
- C:\Program Files\Java\jdk-11
その後、コマンドプロンプトまたはPowerShellで一時的にJAVA_HOMEを変更するか、システムのプロパティから恒久的に設定を変更します。一時的な切り替えの場合は、以下のようなコマンドを実行します。
set JAVA_HOME=C:\Program Files\Java\jdk-21
set PATH=%JAVA_HOME%\bin;%PATH%
java -versionMac環境では、複数バージョンを/Library/Java/JavaVirtualMachines/以下にインストールし、ターミナルでJAVA_HOMEを切り替えます。
export JAVA_HOME=$(/usr/libexec/java_home -v 21)
java -versionこの方法は追加ツールが不要で理解しやすい一方、プロジェクト間で切り替えるたびに環境変数を変更する必要がある点が手間となります。
バージョン管理ツールの活用方法
手動での切り替えをより効率化するため、専用のバージョン管理ツールを活用する方法が広く利用されています。これらのツールは、プロジェクトごとに使用するJavaバージョンを自動的に切り替えることができ、開発効率を大幅に向上させます。
SDKMAN!は、Unix系OS(Mac、Linux)で利用できる人気の高いバージョン管理ツールです。Javaだけでなく、Gradle、Maven、SpringBootなど関連ツールも一元管理できる点が特徴です。インストール後は以下のようなコマンドで簡単にバージョンを切り替えられます。
# Javaバージョン一覧の表示
sdk list java
# 特定バージョンのインストール
sdk install java 21.0.1-oracle
# デフォルトバージョンの設定
sdk default java 21.0.1-oracle
# 現在のシェルセッションでのみ使用
sdk use java 17.0.9-oracleWindows環境では、Jabbaというクロスプラットフォーム対応のツールが利用できます。SDKMAN!と似た使い勝手で、Windows、Mac、Linuxのすべてで動作します。
# インストール可能なバージョンの確認
jabba ls-remote
# 特定バージョンのインストール
jabba install openjdk@1.21.0
# バージョンの切り替え
jabba use openjdk@1.21.0プロジェクトごとに自動的にバージョンを切り替えたい場合は、プロジェクトルートに設定ファイルを配置する方法が効果的です。例えば、.java-versionファイルや.sdkmanrc(SDKMAN!の場合)をプロジェクトのルートディレクトリに配置することで、そのディレクトリに移動した際に自動的に指定したバージョンに切り替わります。
IDEを使用している場合は、IntelliJ IDEAやEclipseなどの統合開発環境でも複数のJavaバージョンを管理できます。プロジェクト設定でProject SDKを指定することで、IDE内でプロジェクトごとに異なるJavaバージョンを使い分けることが可能です。
これらのツールを活用することで、コマンド一つでバージョンを切り替えられ、プロジェクト間の移動がスムーズになります。特に複数のプロジェクトを並行して進めている開発者にとっては、作業効率が大幅に向上するため、積極的な導入をおすすめします。
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Javaの仕様策定とコミュニティ

Javaは単一の企業によって独占的に開発されているわけではなく、オープンなコミュニティと標準化プロセスを通じて進化し続けています。最新バージョンの機能や方向性を理解するためには、その背後にある開発体制や仕様策定の仕組みを知ることが重要です。ここでは、Javaがどのような組織によって管理され、どのようなプロセスで新機能が提案・採用されているのかを詳しく解説します。
Javaの開発体制と関係組織
Javaの開発と仕様策定には、複数の組織が関わっています。中核となるのはJCP(Java Community Process)と呼ばれる標準化団体で、Java技術の仕様を策定・承認する役割を担っています。JCPは単独の企業ではなく、多数の企業や個人が参加するオープンなコミュニティ組織として機能しています。
実際のJavaプラットフォームの開発については、Oracleが主導的な役割を果たしていますが、OpenJDKプロジェクトを通じてオープンソースとして開発が進められています。OpenJDKには、Oracle以外にも、Red Hat、IBM、Azul Systems、Amazon、Microsoftなど、多くの企業が貢献しており、グローバルな協力体制が構築されています。
また、Javaの仕様策定においては、JSR(Java Specification Request)と呼ばれる仕様提案制度が存在します。JSRを通じて、新しいAPIや機能の標準化が提案され、JCPによる審査・承認を経て正式な仕様として採用されます。このような透明性の高いプロセスにより、Javaは特定企業の利益に偏らない、広く支持される技術として発展してきました。
JEPによる機能拡張提案の仕組み
JEP(JDK Enhancement Proposal)は、Java最新バージョンの機能開発において中心的な役割を果たす提案制度です。JEPはOpenJDKコミュニティにおいて、新機能やパフォーマンス改善、仕様変更などを提案・議論・実装するための公式なプロセスとして確立されています。
JEPの提案プロセスは次のような流れで進められます。まず、開発者やコミュニティメンバーが特定の機能や改善についてのアイデアをJEP提案として文書化します。提案書には、機能の目的、設計方針、実装方法、互換性への影響などが詳細に記載されます。
提案されたJEPは、OpenJDKのメーリングリストやレビューミーティングで議論され、技術的な妥当性やJavaの方向性との整合性が検証されます。その後、JEP担当グループによる審査を経て、承認されたJEPは具体的な実装フェーズに移ります。実装が完了すると、特定のJavaバージョンに統合され、正式リリースとして公開されます。
JEPの仕組みにより、Java最新バージョンに含まれる機能の背景や設計思想を誰でも確認できるようになっています。公式のOpenJDKサイトではすべてのJEPが公開されており、採用状況や進捗も追跡可能です。これにより、開発者は新機能の詳細を事前に把握し、アップグレード計画を立てやすくなっています。
Java仕様の策定プロセス
Java仕様の策定は、技術的な正確性と互換性の維持を両立させるため、慎重かつ段階的なプロセスで進められます。Java最新バージョンの仕様は、JCPとOpenJDKの両方のプロセスを経て確定されます。
仕様策定の第一段階では、JSRとして正式な提案が行われます。JSRには仕様のリーダーとなるスペックリードが任命され、エキスパートグループが組織されます。このグループには、複数の企業や技術者が参加し、仕様の詳細を議論・策定します。
次に、仕様案の公開レビュー期間が設けられ、広くコミュニティからのフィードバックが募集されます。この段階で寄せられた意見をもとに仕様が修正・洗練され、最終的な仕様案が作成されます。その後、JCPの投票メンバーによる承認投票が行われ、過半数の賛成を得ることで正式な仕様として採択されます。
OpenJDKにおいては、JEPとして承認された機能が実装され、実際の動作検証が行われます。この段階では、互換性テストやパフォーマンステストが徹底的に実施され、既存のJavaアプリケーションへの影響が最小限に抑えられるよう調整されます。
最終的に、すべての仕様とテストが完了したバージョンが正式リリースとして公開されます。このような厳格なプロセスにより、Java最新バージョンは高い品質と安定性を維持しながら、継続的に進化を遂げています。開発者はこうした策定プロセスを理解することで、Javaの将来的な方向性を見据えた技術選定や学習計画を立てることができます。
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Oracle JDKとライセンスに関する理解

Java最新バージョンを使用する際、Oracle JDKのライセンス体系を正しく理解することは非常に重要です。2019年のライセンス変更以降、特に商用環境での利用において注意が必要となっています。ここでは、Oracle JDKの有償・無償の区分と、商用利用時に注意すべきライセンスのポイントについて詳しく解説します。
Oracle JDKの有償・無償の区分
Oracle JDKのライセンスは、2019年4月のJava SE 8のアップデートと、Java 11のリリースを境に大きく変更されました。現在のOracle JDKには主に2つのライセンス形態が存在しています。
Oracle No-Fee Terms and Conditions (NFTC)ライセンスは、個人利用、開発・テスト目的、デモンストレーション用途であれば無償で使用できます。このライセンスは、Java 17以降のバージョンに適用されており、開発環境や学習目的での使用には制限がありません。
一方で、Oracle Technology Network License Agreement (OTN)は、Java 11から16までのバージョンに適用されていた旧ライセンス形態です。こちらも開発・テスト・プロトタイピング目的であれば無償ですが、本番環境での商用利用には有償サポート契約が必要でした。
Oracle JDKの有償サポートは「Oracle Java SE Subscription」として提供されており、商用環境での利用やサポートが必要な場合に契約します。このサブスクリプションには以下のような特徴があります。
- 長期的なセキュリティアップデートの提供
- バグフィックスやパフォーマンス改善
- 技術サポートの利用権
- Oracle製品との統合サポート
- 使用プロセッサ数またはユーザー数に応じた課金体系
重要なのは、本番環境での商用利用の定義です。社内システムであっても、業務で使用するアプリケーションを実行する場合は商用利用とみなされる可能性があります。開発・テスト環境は無償の範囲内ですが、本番環境への移行時にはライセンス形態の確認が必須です。
商用利用時のライセンス注意点
Java最新バージョンを商用環境で利用する際には、いくつかの重要な注意点があります。ライセンス違反を避け、適切な運用を行うために押さえておくべきポイントを解説します。
まず、Oracle JDKの代替としてOpenJDKを選択するという方法があります。OpenJDKは完全にオープンソースであり、GPL v2ライセンスの下で配布されているため、商用利用においても無償で使用できます。Oracle JDK 11以降は、OpenJDKとの機能差がほとんどなくなっており、多くの企業がOpenJDKベースのディストリビューションへ移行しています。
商用利用を検討する際の主な注意点は以下の通りです。
| 注意項目 | 内容 |
|---|---|
| ライセンス適用範囲の確認 | 開発環境、テスト環境、本番環境それぞれでどのライセンスが適用されるか明確にする |
| 更新プログラムの提供期間 | 無償版では四半期ごとのアップデートが限定的。セキュリティパッチの継続提供には注意が必要 |
| サブスクリプション費用の見積もり | プロセッサ数やユーザー数に応じた課金体系を事前に確認し、予算を確保する |
| 既存システムのライセンス状況 | Java 8など古いバージョンを使用している場合、ライセンス変更の影響を受ける可能性がある |
特に注意が必要なのは、Java 8の商用利用です。2019年1月以降の更新プログラムは、Oracle Java SE Subscriptionの契約がなければ商用環境で利用できません。既存システムでJava 8を使用している場合は、OpenJDK 8への移行や、より新しいLTS版へのアップグレードを検討する必要があります。
また、Oracle JDKを使用する場合は、監査対応の準備も重要です。Oracleはライセンスコンプライアンスの監査を実施することがあり、以下の情報を整理しておくことが推奨されます。
- すべての環境でのJava使用状況の把握
- インストールされているJavaのバージョンと台数のリスト化
- 開発・テスト・本番環境の明確な区分
- ライセンス契約の範囲と実際の使用状況の照合
商用利用でコストを抑えたい場合は、OpenJDKディストリビューションの利用が現実的な選択肢となります。Eclipse Temurin(旧AdoptOpenJDK)、Amazon Corretto、Microsoft Build of OpenJDKなど、大手企業が提供する無償のOpenJDKディストリビューションは、長期サポートやセキュリティアップデートも提供されており、商用環境でも安心して使用できます。
最終的には、自社のシステム要件、サポート体制、予算などを総合的に判断し、Oracle JDKの有償サブスクリプションを選択するか、OpenJDKベースのディストリビューションを選択するかを決定することになります。いずれの場合も、ライセンス条項を正確に理解し、コンプライアンスを遵守することが最も重要です。
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よくある質問

Javaのバージョンに関して、開発者や学習者の方々から多く寄せられる質問をまとめました。バージョン選定やインストール、運用に関する疑問を解消し、適切なJava環境を構築するための参考にしてください。
Javaの最新バージョンは何ですか?
2025年時点でのJavaの最新バージョンは、リリースの種類によって異なります。最新のLTS(長期サポート)版はJava 21で、2023年9月にリリースされました。一方、最新のフィーチャーリリース版はJava 24となっており、6ヶ月ごとに新しいバージョンがリリースされる継続的なリリースサイクルに従っています。
また、次期LTS版であるJava 25は2025年9月にリリース予定とされており、Virtual Threadsの改善や新しいAPI拡張など、多くの注目機能が予定されています。最新バージョンの情報は、Oracle公式サイトやOpenJDKの公式ページで常に更新されているため、定期的に確認することをおすすめします。
どのバージョンを選べばよいですか?
Javaバージョンの選択は、利用目的や開発プロジェクトの要件によって異なります。一般的な選定基準として、以下のポイントを考慮してください。
- 新規開発や学習目的の場合:最新のLTS版であるJava 21を選択することで、最新機能を活用しながら長期的なサポートを受けられます
- 企業の本番環境の場合:安定性とサポート期間を重視し、Java 17またはJava 21などのLTS版を選択するのが一般的です
- 既存システムの保守・改修の場合:システムが動作している既存のバージョンを維持し、互換性を優先します
- 最新機能を試したい場合:フィーチャーリリース版(Java 24など)を選択しますが、本番環境での使用は慎重に検討が必要です
特に商用環境では、サポート期間とセキュリティアップデートの提供状況を重視してLTS版を選択することが推奨されています。
バージョン確認はどこで行えますか?
インストール済みのJavaバージョンを確認する方法は複数あり、オペレーティングシステムによって手順が異なります。
コマンドラインでの確認方法:
最も一般的な方法は、コマンドプロンプト(Windows)またはターミナル(Mac/Linux)を開いて、以下のコマンドを実行することです。
java -versionこのコマンドを実行すると、現在システムで使用されているJavaのバージョン情報が表示されます。JDKのバージョンを確認する場合は、以下のコマンドも有効です。
javac -versionその他の確認方法:
- Windowsの場合:コントロールパネルの「プログラムと機能」からインストールされているJavaを確認できます
- Macの場合:システム環境設定やターミナルで「/usr/libexec/java_home -V」コマンドを使用して、インストールされている全てのJavaバージョンを一覧表示できます
- 統合開発環境(IDE)での確認:EclipseやIntelliJ IDEAなどのIDEでは、プロジェクト設定からJavaバージョンを確認できます
複数バージョンの共存は可能ですか?
Javaの複数バージョンを同一システムに共存させることは可能です。実際の開発現場では、プロジェクトごとに異なるJavaバージョンが要求されることが多いため、複数バージョンの共存は一般的な運用方法となっています。
複数バージョンを管理する主な方法:
- 環境変数の切り替え:JAVA_HOME環境変数を手動で変更することで、使用するJavaバージョンを切り替えられます
- バージョン管理ツールの活用:jEnv(Mac/Linux)やjaBashなどのツールを使用すると、プロジェクトごとにJavaバージョンを自動的に切り替えられます
- IDEでの設定:統合開発環境では、プロジェクトごとに使用するJDKを個別に設定できます
- 絶対パスでの実行:Javaコマンドを実行する際に、特定バージョンの絶対パスを指定することで、任意のバージョンを使用できます
ただし、環境変数の設定には注意が必要で、誤った設定は予期しない動作の原因となる可能性があります。
古いバージョンは削除すべきですか?
古いJavaバージョンの削除判断は、利用状況とセキュリティリスクを総合的に評価して決定する必要があります。
削除を検討すべきケース:
- 使用していないバージョン:現在のプロジェクトや業務で全く使用していないバージョンは削除候補となります
- サポート終了版:セキュリティアップデートが提供されなくなったバージョンは、セキュリティリスクが高まるため削除を推奨します
- ディスク容量の圧迫:ストレージ容量が限られている場合、不要なバージョンの削除を検討します
残しておくべきケース:
- 既存システムの保守:運用中のシステムやアプリケーションが特定バージョンに依存している場合は維持が必要です
- 複数プロジェクトの並行開発:異なるバージョン要件のプロジェクトを同時に扱う場合は、全てのバージョンを保持します
- 互換性テスト:アプリケーションの動作検証のため、複数バージョンでのテストが必要な場合は削除しません
特にJava 8などの古いバージョンについては、多くのレガシーシステムで使用されている一方で、セキュリティリスクも存在するため、実際の利用状況を確認してから削除判断を行うことが重要です。削除する際は、システムの動作に影響がないことを事前に確認してください。
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まとめ

本記事では、Java最新バージョンに関する2025年時点での情報を網羅的に解説してきました。Javaは半年ごとにフィーチャーリリースが提供され、3年ごとにLTS版がリリースされる定期的なリリースサイクルを持っています。2025年時点では、Java 21が最新の主流LTS版として多くの企業で採用されており、新規開発や学習にも推奨されています。
バージョン選定においては、用途や環境によって最適な選択肢が異なります。新規開発であれば最新のLTS版を、既存システムの保守ではプロジェクトが採用しているバージョンを継続利用するのが基本方針となります。特に企業の大規模システムでは、長期サポートが保証されるLTS版を選択することで、安定した運用と計画的なバージョンアップが可能になります。
インストール済みのJavaバージョンは、コマンドプロンプトやターミナルから簡単に確認でき、最新バージョンのダウンロードもOracle公式サイトやOpenJDKディストリビューションから入手可能です。環境変数の設定やPathの設定を正しく行うことで、複数バージョンの共存管理も実現できます。
ライセンスに関しては、Oracle JDKの商用利用時には注意が必要ですが、OpenJDKディストリビューションを選択することで無償での利用も可能です。自社の利用形態に応じて適切なディストリビューションを選択し、ライセンス条項を十分に確認した上で導入することが重要です。
Javaの最新バージョンを活用することで、パフォーマンスの向上、新しい言語機能の利用、セキュリティの強化といった多くのメリットを享受できます。今後のリリーススケジュールを把握しながら、計画的なバージョン管理とアップデート戦略を立てることで、長期的に安定したJava開発環境を維持していきましょう。
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